鉄ファンbaijingのブログです。鉄道や日常生活の出来事を綴っていきます。


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2007/03/29

FIRE

 塾の帰りなんですが桜井市内で火事があり、駅にいてもすごいサイレンの音が聞こえていました。大惨事にはならなかったみたいですが、15分ほど鳴り響いていました。

 消防車のサイレンって聞いているだけで不安になりますね。別に救急車も不安にならないことはないんですが。救急車のサイレンが時間と共に移動していくのに対して、消防車の場合はいつまでも同じ場所に止まっているので不安になるわけです。どこか空襲警報にも似ていますし。

 火事と言えば昨日の映画にも関係しますが、韓国の地下鉄火災事件が思い出されます。被害拡大の原因は車両の火災対策が不充分だったことによるみたいですが、インバーター車両だったこともあってあそこまで無残な姿で留置されていると悲しくなります。日本は一応こういった事態に備え難燃化を施しているようですが、車両が大丈夫でも乗客に被害が及べば意味がないわけでして、必ずしも安全とは限らない状態ですね。本当に恐ろしいものです。

 火事は全てを焼き尽くす災害、今後このようなことが起こらないことを願うばかりです。

TUBE

 特殊部隊の元隊員、ギテク(パク・サンミン)が国家に復讐するために、ソウルの地下鉄を乗っ取るというアクション映画。ペク・ウナク監督、2003年 

 地下鉄モノに惹き付けられてレンタルのDVDを借りて観ました。

 ギテクに愛する妻を殺され、逮捕のためなら規則をも破る刑事のチャン(キム・ソックン)や、彼に密かな恋心を抱く女スリのインギョン(ぺ・ドゥナ)を軸にストーリーが展開されていきます。タイトルはイギリス英語で地下鉄そのものを意味する“TUBE“で、何故イギリス英語なのかは謎です。“SUBWAY“ だと他の作品と被るのでしょうか。実際にこんなタイトルの作品はありますが…



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以下の感想にはネタバレや個人的主観が含まれています。新鮮な気持ちで観たいという方は見ないことをお薦めします。また、ものの価値観は人それぞれです。ここでは幾らかヒイキした内容となっていますので、もうひとつだったと感じる方はご了承下さい。物事に肯定しがちなのが自分の悪いトコです(蹴
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 やっぱり韓国だけあって登場人物の感情表現などに重点がおかれていました。恋愛的な要素もふんだんに盛り込まれていて、従来の欧米で創られるようなアクション映画とは違う魅力が感じられました。顔面アップが多いのか、人間性を重視したのか。そういった面で新鮮な感覚でした。
 
 韓国の地下鉄というと日本と似た、というかそのまんまといった印象を受け、特別な違和感を感じません。韓流ドラマでも登場しますし、斬新なステンレス車体&VVVFインバーター&LED方向幕(しかもハングル)が自分は好きです。あとギテクに乗っ取られた車両はどちらかというと東京都交通局の南北線、地上区間とか橋があるのはメトロの東西線に似ています。インバーター音もきれいでした(*^_^*)

 地下鉄の撮影は実物とセットを組み合わせてやったみたいですねぇ。狭いトンネルを電車が高速で走り抜けていくシーンはなかなか見応えがありました。ただ鉄ファンからすると、少々無理な設定もありますが…って幾らなんでも140km/hは無理っしょ!?(((゜д゜;)))

 感想といいますと、作品全体を通して「人の心情の皮肉さ」というものが感じられました。 例えばヒロインのインギョンは確かにスリをやっていますが、趣味でやっているのではなく仕方ない理由があるためなのです。それに犯人のギテクも、最初から根の腐った人間ではなく、不幸にも国家の権力によって悪に染まっただけのことです。

 そう考えると、後半のギテクとチャンが殴り合うシーンは複雑な気分でした。非道なテロリストながら、実際は彼も被害者であるんだと思うと、素直に死んで欲しいと思えないから皮肉なものです…

 悪はいずれ滅びる。ギテクもなんとか死んでこれで解決と思えば、今度はブレーキが故障するという問題が発生。でも最後は切り離しにより、先頭車に積まれた時限爆弾を爆破することで解決します。(意味が分からない表現かもしれませんが申し訳ありません)

 しかし、チャンが犠牲になるということとなり、車両と共に離れていく彼の手を必死で掴もうとするインギョンが印象的でした。最後の悲しい結末が不思議と泣けました…これはアクション映画なのか?と改めて思う感じ…鉄道モノでは「暴走機関車」以来の感覚です。 
 
 と、またまた感想が長くなってしまいましたが…自分が観た中では内容の深いものでした。エンディングは韓流ドラマの典型的なしっとりした曲でしたが、自分は気に入っています。アクション映画と韓流のイメージのギャップが面白いのではないかという感じで、細かい突っ込みを入れずに大らか(?)な気持ちで観れば見応えのある作品だったと思います。