2009年3月20日に阪神なんば線が開通しました。
計画が持ち上がってからもなかなか工事が着工されず、
半世紀以上経ったこの日にして遂に開通しました。
開業を待ち望んだ人々の願いが叶った瞬間でした。
今回取り上げるのは、小さくて大きい新線のお話。
え?写真がUPされてるやないか~いって?
ああ、USBの設定を変えたらうまく取り込めました、ハイ……
今回の新区間は大阪難波~西九条の3.8km。
これに西大阪線の区間を併せて”なんば線”としました。
僅か3.8kmの開通ですが、これにより阪神と近鉄だけでなく、
名古屋と姫路、近鉄・阪神・神戸高速・山陽・阪急・京都市交通局の6民鉄が
1本の線路で結ばれました。
近鉄としては名鉄、京阪に続いて3度目の大手民鉄との相互乗り入れになります。
この路線は単に会社の趣味で造ったようなものではなく、
半世紀以上の昔から計画されていた”重み”ある路線です。
そのため長年開業を待ち望んだ沿線住民も多く、
TVのニュースなどでも大喜びするおじいさんをよく見かけます。
この日、私はチャイムさんと大和西大寺で待ち合わせをし、
一緒に朝一番の快速急行で三宮まで向かいました。
ダイヤ改正で快速急行はちょっと速くなったようですが、
八戸ノ里という意外な場所で徐行運転、ホンマに大丈夫かいな…
大阪難波では、今まで降車専用のホームから人が乗ってくるのが新鮮でした。
留置線だった線路から新しいシールド型トンネルへ、
桜川・ドーム前・九条と新駅に停車し、あっという間に西九条に着きました。
この日は休日ダイヤなので快速急行は尼崎までノンストップ。
待避線付きの駅がないので徐行運転を予想していたのですが、
意外と飛ばしていました。
尼崎からは阪神本線に入り、快速急行独自の停車駅で三宮に到着しました。
乗っている電車はいつもと同じなのに、
窓から見える景色が全く違うのは実に不思議な気分でした。
しかし、新しいことにトラブルは付き物です。
尼崎では列車の増解結に不手際があり遅延が発生、
私達の列車も5分ほど遅れて尼崎を発車しました。
私の時はなかったのですが、運転区間の縮小や車両の取り消しもあったようです。
主要駅は予想通り込んでいました。
新線自体は短いのですが、新たに直通運転する区間が東西に長いために
終着駅まで乗り通す方が多いようです。
初日が祝日、平日になっても甲子園でセンバツがあるので
本来の需要が見えるのはまだ暫く後になりそうです。
一方新3駅は空いていました。
このように書くとなんば線の需要が少ないように思われるかもしれませんが、
そもそも阪神と近鉄を結ぶことがなんば線の目的でして、
西宮のヲタクが日本橋まで乗ってくれれば路線としては大成功な訳です。
そして面白いのは、
西と東で直通運転に対するリアクション(ノリ気!?)が違うところです。
神戸の人々は、年配の方々に比べ若者は奈良にはあまり興味が無く、
一方奈良の人々は、老若男女問わず神戸に行きたいとコメントしました。
三宮に到着した9820系。
この日は電車が来るたびに見物客でごった返していました↑
さて、快速急行の停車駅について考えていきます。
阪神本線ではスピードは出しているものの、
停車駅が多いため今ひとつすっきりとした走りが無いのが正直な感想でした。
停車駅:尼崎・(武庫川)・甲子園・(今津)・西宮・芦屋・魚崎・三宮
括弧内は休日に停車する駅で、
この場合JRの快速以上の割合で駅に止まることになります。
しかし、阪神は駅が密に並んでおり(そのためのジェットカー)、
むやみに停車駅を削ると後追い運転や利便性の低下に繋がりかねないので、
私の意見としては現行通りが丁度良いと思います。
快速急行幕阪神仕様。
阪神の方向幕は特急系が赤のため、重複を防ぐために色が変わっています↑
↓尼崎センタープール前に臨時停車する1020系快速急行。
ダイヤ改正早々臨時停車をやるとは流石阪神です
最後に、他の鉄道への影響を5段階評価で考えていきます。
①JR大阪環状線★★☆☆☆
鶴橋からは最も安く(170円)梅田まで行けるルートであり、
阪神乗り換えで使う利用者は減少するでしょう。
しかし東海道本線や阪急乗り換えで使う利用者を考えると
それほど大きな打撃は無いように思えます。
②JR東西線★☆☆☆☆
ルート自体が離れている上、
もともと利用者が少なめの路線でもあるので
線内利用では影響は小さいと見ます。
但し、奈良~尼崎での直通快速に関しては
王寺や福知山線の利用者を除くと存在意義が薄れる可能性があります。
③大阪市交御堂筋線★★★☆☆
大阪市交でもダントツに利用者が多いドル箱路線であり、
阪神乗り換えの利用者が減ると影響が出るでしょうが、
それ以外の目的で利用する人の方がずっと多いので、
こちらも脅威を感じる程でもないと思います。
④大阪市交四つ橋線★★★★☆
阪神梅田はこちらの西梅田が最も近く、
なんば線による影響はこっちの方が大きいと見ます。
因みに私も阪神乗り換えではよく四つ橋線を使います。
⑤大阪市交千日前線★★★★★
近鉄乗り継ぎで使う利用者が多い路線ですので、
一番影響を受ける路線だと思います。
但し、最混雑区間のなんば~鶴橋の料金が近鉄ともさほど変わらず、
地下鉄どうしの乗り継ぎでは今後も機能する可能性はあります。
帰りは九条で途中下車。
カーブを曲がる所は迫力があってかっこいいです↑
↓大阪市交中央線と接続する九条駅前にて。
近鉄の車両が他の会社の路線で互いに交差するという不思議な光景がここで展開
以上、まだまだ課題が残るなんば線ですが、
やはり奈良や神戸が乗り換え無しで行けることの意味は大きく、
地域の活性化に一役買ってもらうことを期待します。
計画が持ち上がってからもなかなか工事が着工されず、
半世紀以上経ったこの日にして遂に開通しました。
開業を待ち望んだ人々の願いが叶った瞬間でした。
今回取り上げるのは、小さくて大きい新線のお話。
え?写真がUPされてるやないか~いって?
ああ、USBの設定を変えたらうまく取り込めました、ハイ……
今回の新区間は大阪難波~西九条の3.8km。
これに西大阪線の区間を併せて”なんば線”としました。
僅か3.8kmの開通ですが、これにより阪神と近鉄だけでなく、
名古屋と姫路、近鉄・阪神・神戸高速・山陽・阪急・京都市交通局の6民鉄が
1本の線路で結ばれました。
近鉄としては名鉄、京阪に続いて3度目の大手民鉄との相互乗り入れになります。
この路線は単に会社の趣味で造ったようなものではなく、
半世紀以上の昔から計画されていた”重み”ある路線です。
そのため長年開業を待ち望んだ沿線住民も多く、
TVのニュースなどでも大喜びするおじいさんをよく見かけます。
この日、私はチャイムさんと大和西大寺で待ち合わせをし、
一緒に朝一番の快速急行で三宮まで向かいました。
ダイヤ改正で快速急行はちょっと速くなったようですが、
八戸ノ里という意外な場所で徐行運転、ホンマに大丈夫かいな…
大阪難波では、今まで降車専用のホームから人が乗ってくるのが新鮮でした。
留置線だった線路から新しいシールド型トンネルへ、
桜川・ドーム前・九条と新駅に停車し、あっという間に西九条に着きました。
この日は休日ダイヤなので快速急行は尼崎までノンストップ。
待避線付きの駅がないので徐行運転を予想していたのですが、
意外と飛ばしていました。
尼崎からは阪神本線に入り、快速急行独自の停車駅で三宮に到着しました。
乗っている電車はいつもと同じなのに、
窓から見える景色が全く違うのは実に不思議な気分でした。
しかし、新しいことにトラブルは付き物です。
尼崎では列車の増解結に不手際があり遅延が発生、
私達の列車も5分ほど遅れて尼崎を発車しました。
私の時はなかったのですが、運転区間の縮小や車両の取り消しもあったようです。
主要駅は予想通り込んでいました。
新線自体は短いのですが、新たに直通運転する区間が東西に長いために
終着駅まで乗り通す方が多いようです。
初日が祝日、平日になっても甲子園でセンバツがあるので
本来の需要が見えるのはまだ暫く後になりそうです。
一方新3駅は空いていました。
このように書くとなんば線の需要が少ないように思われるかもしれませんが、
そもそも阪神と近鉄を結ぶことがなんば線の目的でして、
西宮のヲタクが日本橋まで乗ってくれれば路線としては大成功な訳です。
そして面白いのは、
西と東で直通運転に対するリアクション(ノリ気!?)が違うところです。
神戸の人々は、年配の方々に比べ若者は奈良にはあまり興味が無く、
一方奈良の人々は、老若男女問わず神戸に行きたいとコメントしました。
三宮に到着した9820系。
この日は電車が来るたびに見物客でごった返していました↑
さて、快速急行の停車駅について考えていきます。
阪神本線ではスピードは出しているものの、
停車駅が多いため今ひとつすっきりとした走りが無いのが正直な感想でした。
停車駅:尼崎・(武庫川)・甲子園・(今津)・西宮・芦屋・魚崎・三宮
括弧内は休日に停車する駅で、
この場合JRの快速以上の割合で駅に止まることになります。
しかし、阪神は駅が密に並んでおり(そのためのジェットカー)、
むやみに停車駅を削ると後追い運転や利便性の低下に繋がりかねないので、
私の意見としては現行通りが丁度良いと思います。
快速急行幕阪神仕様。
阪神の方向幕は特急系が赤のため、重複を防ぐために色が変わっています↑
↓尼崎センタープール前に臨時停車する1020系快速急行。
ダイヤ改正早々臨時停車をやるとは流石阪神です
最後に、他の鉄道への影響を5段階評価で考えていきます。
①JR大阪環状線★★☆☆☆
鶴橋からは最も安く(170円)梅田まで行けるルートであり、
阪神乗り換えで使う利用者は減少するでしょう。
しかし東海道本線や阪急乗り換えで使う利用者を考えると
それほど大きな打撃は無いように思えます。
②JR東西線★☆☆☆☆
ルート自体が離れている上、
もともと利用者が少なめの路線でもあるので
線内利用では影響は小さいと見ます。
但し、奈良~尼崎での直通快速に関しては
王寺や福知山線の利用者を除くと存在意義が薄れる可能性があります。
③大阪市交御堂筋線★★★☆☆
大阪市交でもダントツに利用者が多いドル箱路線であり、
阪神乗り換えの利用者が減ると影響が出るでしょうが、
それ以外の目的で利用する人の方がずっと多いので、
こちらも脅威を感じる程でもないと思います。
④大阪市交四つ橋線★★★★☆
阪神梅田はこちらの西梅田が最も近く、
なんば線による影響はこっちの方が大きいと見ます。
因みに私も阪神乗り換えではよく四つ橋線を使います。
⑤大阪市交千日前線★★★★★
近鉄乗り継ぎで使う利用者が多い路線ですので、
一番影響を受ける路線だと思います。
但し、最混雑区間のなんば~鶴橋の料金が近鉄ともさほど変わらず、
地下鉄どうしの乗り継ぎでは今後も機能する可能性はあります。
帰りは九条で途中下車。
カーブを曲がる所は迫力があってかっこいいです↑
↓大阪市交中央線と接続する九条駅前にて。
近鉄の車両が他の会社の路線で互いに交差するという不思議な光景がここで展開
以上、まだまだ課題が残るなんば線ですが、
やはり奈良や神戸が乗り換え無しで行けることの意味は大きく、
地域の活性化に一役買ってもらうことを期待します。
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