今年の9月30日をめどに近鉄伊賀線・養老線が別会社に変わります。
ということで、
近鉄の路線としてはまもなく見納めになる養老線の姿を一目見ようと、
9月9日に乗りつぶしを兼ねて美濃地方へ行って参りました。
今回取り上げるのは新たな節目を迎えようとしている養老線のお話。
電車を乗り継ぎ桑名までやってきました。
早速4番線に出迎えてくれたのはマルーンレッド一色の620系でした。
↓マルーンレッドといえば他には鮮魚列車もありますが、
こちらには白帯がなく純粋な”赤い電車”といえます
窓が微妙に縦長になっているのにお気づきでしょうか?↑
乗ってみたのですが、車内にはどことなく違和感を感じます。
それもその筈。
窓が2410系などと比べると若干縦長になっており、
座席の背もたれも他線区より低くなっていて小柄な印象を受けます。
また、連結部の扉も8000系などと同様に両開きとなっており、
取っ手が収まるよう端のところが窪んでいます。
数分後、ワンマン大垣行きが発車しました。
単線・木の枕木・ワンマン放送と、いかにもローカル線という感じです。
大垣までは43.0kmと距離があり、
最高速度も65km/hに抑えられているためかなり時間がかかります。
蛇足ですが私が養老線に乗るのはこれで3回目となります。
ですが、鈴鹿山脈の麓を沿うようにして走っているため、
東側に広々とした田園が広がっていると思いきや、
西側に雄大な山々が立ちはだかっているという
ギャップの激しい地形が展開されています。
左手に濃尾平野、右手に鈴鹿山脈と、
養老線ならではの風景を楽しむことができます。
行き違い駅では待ち時間を利用しての撮影が可能です。
この日も数人のファンがカメラを抱えていました。
但し無人駅では、
一歩でも車両から外に出た時点で途中下車扱いとなってしまうため
適当に降りるときは注意が必要だそうです。
↓多度にて
尾根に雲がかかる鈴鹿山脈は迫力あります↑
1時間ほど電車に揺られて大垣に到着します。
ここからはスイッチバックをする形で揖斐方面への線路が延びています。
現在養老線では塗装のマルーンレッド一色化が行われていますが、
今回揖斐行きとしてやってきたのは、
まだ生き残っていたツートンカラーの600系でした。
↓個人的にはツートンカラーの方が好きです
扇風機にトイレのある車内。他の路線では見ることができません↑
3両編成でトイレも設置されていますが、残念ながら通常は閉鎖されています。
距離が長いので使えた方が良いと思うんですが…
こちらは懐かしい本物の扇風機が搭載されています。
和みますねえ、こういった昔の面影を感じる車両(´∀` )
なんですが……
↑老朽化すごくね?
というわけで揖斐に到着しました。
なんだか近鉄の奥の奥までやってきたような気分です。
線路の向こうには美濃の山々が連なっています。
桑名から一緒に乗てきたと思われるファンも沢山いました。
養老線に注目している方は多いんですね。
近鉄の端、揖斐駅。ありましたこの風景↑
この後は再び大垣まで戻ります。
日中は1時間に1本しか列車がありませんが、
それでも生活の足として利用してくれる学生さんが多いようです。
自転車を押しながらサイクルトレインに乗り込む様子は
アットホームな感じがしていいですなあ~。
さて、一見マルーンレッド一色で
車両のバリエーションが少ないように思える養老線ですが、
実際にはそんなことはなく、探せば探すほど車両の個性が見受けられます。
バリエーションは主に次の通りです。
◆2両編成
◆3両編成
◆マルーンレッド一色
◆ツートンカラー
◆台車の空気バネ
◆トイレ
◆中間車化改造車
◆車体更新車
◆扇風機
↓中間車化改造車。このタイプの窓は他にはB09のみ
運転台の跡↑
赤字続きの養老線ですが、他の近鉄路線には無い
独特の魅力を感じることができました。
本数は少なくそれ程速いというわけでもないですが、
田園風景の中をのんびりと走る姿には癒しがありました。
距離が長いので、乗り鐵には充分手応えがあると思います。
マルーンレッド一色の車両を見ていると
一昔前にタイムスリップをしたような感覚になります。
ですが、幌受けが撤去されていてすっきりとした顔付きをしているように、
車両にも養老線のオリジナリティーがありました。
10月1日より養老線は養老鉄道のものとなりますが、
会社が変わってからも、近鉄屈指のローカル線だった頃の魅力を
持ち続けてもらいたいものです。
*****************************
オマケ
*****************************
今回のルートをおさらいします。
大和朝倉→〈近鉄〉→伊勢中川→〈近鉄〉→伊勢若松
→〈近鉄〉→平田町→〈近鉄〉→伊勢若松→〈近鉄〉→四日市
→〈近鉄〉→西日野→〈近鉄〉→四日市→〈近鉄〉→湯の山温泉
→〈近鉄〉→四日市→〈近鉄〉→桑名→〈近鉄〉→大垣
→〈近鉄〉→揖斐→〈近鉄〉→大垣→〈JR〉→名古屋
→〈JR〉→高蔵寺→〈愛知環状〉→岡崎→〈JR〉→名古屋
→〈近鉄〉→伊勢中川→〈近鉄〉→大和朝倉
これにて漸く、近鉄全線制覇を成し遂げることができました!
メ(°∀°)メメ(°∀°)メメ(°∀°)メ
ということで、
近鉄の路線としてはまもなく見納めになる養老線の姿を一目見ようと、
9月9日に乗りつぶしを兼ねて美濃地方へ行って参りました。
今回取り上げるのは新たな節目を迎えようとしている養老線のお話。
電車を乗り継ぎ桑名までやってきました。
早速4番線に出迎えてくれたのはマルーンレッド一色の620系でした。
↓マルーンレッドといえば他には鮮魚列車もありますが、
こちらには白帯がなく純粋な”赤い電車”といえます
窓が微妙に縦長になっているのにお気づきでしょうか?↑
乗ってみたのですが、車内にはどことなく違和感を感じます。
それもその筈。
窓が2410系などと比べると若干縦長になっており、
座席の背もたれも他線区より低くなっていて小柄な印象を受けます。
また、連結部の扉も8000系などと同様に両開きとなっており、
取っ手が収まるよう端のところが窪んでいます。
数分後、ワンマン大垣行きが発車しました。
単線・木の枕木・ワンマン放送と、いかにもローカル線という感じです。
大垣までは43.0kmと距離があり、
最高速度も65km/hに抑えられているためかなり時間がかかります。
蛇足ですが私が養老線に乗るのはこれで3回目となります。
ですが、鈴鹿山脈の麓を沿うようにして走っているため、
東側に広々とした田園が広がっていると思いきや、
西側に雄大な山々が立ちはだかっているという
ギャップの激しい地形が展開されています。
左手に濃尾平野、右手に鈴鹿山脈と、
養老線ならではの風景を楽しむことができます。
行き違い駅では待ち時間を利用しての撮影が可能です。
この日も数人のファンがカメラを抱えていました。
但し無人駅では、
一歩でも車両から外に出た時点で途中下車扱いとなってしまうため
適当に降りるときは注意が必要だそうです。
↓多度にて
尾根に雲がかかる鈴鹿山脈は迫力あります↑
1時間ほど電車に揺られて大垣に到着します。
ここからはスイッチバックをする形で揖斐方面への線路が延びています。
現在養老線では塗装のマルーンレッド一色化が行われていますが、
今回揖斐行きとしてやってきたのは、
まだ生き残っていたツートンカラーの600系でした。
↓個人的にはツートンカラーの方が好きです
扇風機にトイレのある車内。他の路線では見ることができません↑
3両編成でトイレも設置されていますが、残念ながら通常は閉鎖されています。
距離が長いので使えた方が良いと思うんですが…
こちらは懐かしい本物の扇風機が搭載されています。
和みますねえ、こういった昔の面影を感じる車両(´∀` )
なんですが……
↑老朽化すごくね?
というわけで揖斐に到着しました。
なんだか近鉄の奥の奥までやってきたような気分です。
線路の向こうには美濃の山々が連なっています。
桑名から一緒に乗てきたと思われるファンも沢山いました。
養老線に注目している方は多いんですね。
近鉄の端、揖斐駅。ありましたこの風景↑
この後は再び大垣まで戻ります。
日中は1時間に1本しか列車がありませんが、
それでも生活の足として利用してくれる学生さんが多いようです。
自転車を押しながらサイクルトレインに乗り込む様子は
アットホームな感じがしていいですなあ~。
さて、一見マルーンレッド一色で
車両のバリエーションが少ないように思える養老線ですが、
実際にはそんなことはなく、探せば探すほど車両の個性が見受けられます。
バリエーションは主に次の通りです。
◆2両編成
◆3両編成
◆マルーンレッド一色
◆ツートンカラー
◆台車の空気バネ
◆トイレ
◆中間車化改造車
◆車体更新車
◆扇風機
↓中間車化改造車。このタイプの窓は他にはB09のみ
運転台の跡↑
赤字続きの養老線ですが、他の近鉄路線には無い
独特の魅力を感じることができました。
本数は少なくそれ程速いというわけでもないですが、
田園風景の中をのんびりと走る姿には癒しがありました。
距離が長いので、乗り鐵には充分手応えがあると思います。
マルーンレッド一色の車両を見ていると
一昔前にタイムスリップをしたような感覚になります。
ですが、幌受けが撤去されていてすっきりとした顔付きをしているように、
車両にも養老線のオリジナリティーがありました。
10月1日より養老線は養老鉄道のものとなりますが、
会社が変わってからも、近鉄屈指のローカル線だった頃の魅力を
持ち続けてもらいたいものです。
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オマケ
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今回のルートをおさらいします。
大和朝倉→〈近鉄〉→伊勢中川→〈近鉄〉→伊勢若松
→〈近鉄〉→平田町→〈近鉄〉→伊勢若松→〈近鉄〉→四日市
→〈近鉄〉→西日野→〈近鉄〉→四日市→〈近鉄〉→湯の山温泉
→〈近鉄〉→四日市→〈近鉄〉→桑名→〈近鉄〉→大垣
→〈近鉄〉→揖斐→〈近鉄〉→大垣→〈JR〉→名古屋
→〈JR〉→高蔵寺→〈愛知環状〉→岡崎→〈JR〉→名古屋
→〈近鉄〉→伊勢中川→〈近鉄〉→大和朝倉
これにて漸く、近鉄全線制覇を成し遂げることができました!
メ(°∀°)メメ(°∀°)メメ(°∀°)メ
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